日本の中心で頸損が集まる
セカチュー泣けたな〜、ヤマシュウです。
本日は僕が1年9ヶ月間リハビリに励んだ
「伊東重度障害者センター」のOBの忘年会に参加。
車椅子♿️10数台が東京駅の居酒屋に集合するのだが、
まあまあ見れない光景だと思う。
なかなか集まる機会は少ないだけに会って話し出すと止まらず、
引き続き週末の激混みの東京駅ビル内を
車椅子軍団が2次会の会場目掛けて大行列。
見た目は悪いけど人様には迷惑かけませんよ。
この「伊東重度障害者センター」とは、
頸髄損傷の10代から64歳までが入所できるリハビリセンターで、
今は移転して所沢の国立リハビリテーション病院に併設されている。
僕がこのセンターにいた頃は40名位の利用者が共同生活を送っていた。
頸髄損傷は車椅子に乗っているので、
もちろん歩けないし、立てない人がほとんどです。
一部の人で麻痺が少し軽い人は立てたり歩けたりしますが、
普通の人に比べると困難な場合がほとんどです。
それに加えて腹筋や体幹は使えないし、
指は動かない人がほとんどのため、
リハビリにはかなりの時間を要します。
僕も1年間のリハビリ病院だけのリハビリでは自立出来ず、
この伊東のセンターに1年9ヶ月お世話になりました。
このセンターはとにかく朝起きてから寝るまで、
出来る限り自分の力で過ごせるようになるのが目的です。
歯磨き、食事、整容、風呂、トイレ、ベッド・車椅子への移乗、車の運転などなど。
通常のリハビリ病院は多くの患者の容態を回復させ、
出来るだけ安定した状態で自宅に帰れるようにしてくれるのですが、
なかなか一人一人に十分な時間をかけれません。
ましてや頸髄損傷の患者はかなりの時間と実戦での訓練が必要なため、
リハビリ病院だけで自立するのは難しいのです。
しかし、このセンターは基本的に納得いくまでやれることを増やすために時間をかけさせてくれます。
人にもよりますが多くの利用者は1年以上かけて、
自分が納得いくまでリハビリを継続して、
やり切ってから対処します。
そして、外の世界へ出てからもこのセンターで身につけた力で、
それぞれの人生を送っていきます。
多くの人は自立してます。
一人暮らしや週5日で働いてる人がほとんどです。
中には会社を立ち上げたり、
車椅子で世界一周の旅を続ける職業=「旅人」になる強者もいます。
僕もこの施設に入ってなければ今の自分はありません。
もしかしたら障害者年金だけに頼って、
施設で静かに時間を費やす人生を送っていたかもしれません。
これは、どうなっていたかは分かりませんが、
当時は「遠回りかもしれない」と思っていたことが、
結果的に最短で最良の道になったのかもしれません。
今日、久しぶりに同じセンターで育った仲間と一緒にいて、
改めてその遠回りが良かったのだと再認識出来た。
これからの人生も納得いくまでやり切って、
新しい自分を獲得していきたいと思う。